アンティークバイオリン4/4 　パワフルなシルバートーン

●ラベルについて

ラベルがない、つまり元々貼っていなかったのか、もしくは剥がされたのか…
説①元々貼っていない
作者が名前など無くともよいとの自信があったのか、名前でなく音を聴いてほしいとの思いがあったのか…だとすれば、その楽器には高いポテンシャルが込められてるのではないか
と推測したりします。

説②剥がされてしまった
のだとすれば、元は腕利きの製作者のラベルが貼ってあったのではないか…
というのはあまりに楽観的でしょうか??
逆に評判のよくない作者のラベルが貼ってあったので有利になるよう剥がしたのか…というのは考えにくいようにも思いますが。
…こんなことを、ぐるぐる思い巡らしたりしていました（笑）
何れにしましてもラベルこそなけれど、音色・音質ともに申し分ない性能を備えています。
パワーもありますし、芯があり音がよく通ると感じます。
比較的日によってのコンデションムラが少なく（※楽器によっては雨や湿度が高い日など鳴りにくい）メイン楽器が鳴らない日にはこちらの方が弾いていて気持ち良いと感じるくらいでした。


●ご留意いただきたい点３つ　※写真8〜10枚目ご覧下さい
①指板が微妙に狭く、短い
・上ナットにてG⇔Eの弦間が15.5㎜（標準的な楽器よりコンマ数ミリ～1ミリ狭い）
・駒側の先端にて巾約40㍉で標準的なものより2㍉程度狭い。（持ち替えた際に違和感なし。私自身手が小さかったり指先が細くないが全く問題なし。手が小さい方にはより向いているかも）
・標準的なものより指板が1センチほど短く（約26㌢）指板端から駒までの間隔が広いです。指板端を押さえるとG線開放弦G音の4オクターブ上のGを鳴らすことはできます。
②指板底上げがされてます。また駒側の指板裏側が薄く削られている※端の厚み約2㍉(目方を軽くし響きを良くする為と考える)
③表板中央あたりニスが光沢を失い、サンドペーパー等で擦れたかのようなザラザラとした質感になっている。

古い楽器でキズはあるものの割れなし、先日上ナットを交換し指板を綺麗に整えました。

●スペック
全長　約５９cm
ボディ長　約３５．５cm
ストップ　約１９．５cm
重さ　約４４０㌘(フィッティング込)

写真には写っていませんがＥ線アジャスター装着しました。ハードケースに収めてお送りします。

●試奏動画
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