作例あり　TOKINA AT-X SD 150-500mm F5.6 管mpr

ニコンF(AI)マウント
1980代半ばから2000年代初頭という比較的長い期間、販売されてきたトキナーの望遠ズームレンズです。
異常低分散レンズの中でもEDレンズより高性能と謳われているSDガラスを使用したレンズで各収差を効率的に抑え込んでおります。
当時の価格は保護レンズ込みで20万円弱という価格設定でしたが高性能なレンズとして多くの愛用者に恵まれていたようです。

コーティング剥がれがあります。
保護フィルターには細かいスレなどがあるので新しいのと差し替えか、使用の際レンズから外すのが良いと思います。
レンズ表面は目立つ曇りやカビなどはございません。
じっくり見ると1mm程度のポツポツしたものが見えますが、作例をご覧いただくと分かるかと思いますが映像には全く影響しておりません。
以下、作例と併せて説明となりますので参考にしていただけたらと思います。

使用カメラ:SONY NEX7
レンズは500mm固定(フルサイズ換算750mm)


画像5 絞りf5.6
明け方直前の送電鉄塔を撮影しました。
フルサイズ換算750mmともなると絞り5.6程度では被写界深度が浅くなり鉄塔全体にピントは合わなくなります。

画像6 絞りf11
同じく送電鉄塔。朝日が差し込む時間帯でほぼ逆光に近い状態です。
太陽の位置は画像のすぐ左。
レンズにとってはなかなか厳しい状況で、画像で確認できるか微妙ですがフレアの類が出ています。
これは20世紀のレンズ、ましてや年代的にフィルムカメラ向けのレンズだった事を考慮すれば仕方がないと思います。
一切のフレアやゴーストなど許せない方には少なくとも逆光では向かないレンズと思います。
ふんわりとした雰囲気を求める方には使いようによっては750mmの長焦点レンズとしては便利なのではないでしょうか。

画像7 f11
光はちょうど真横から当たる条件でパンフォーカス気味に撮影しました。
分解能もありこれと言って不満は感じませんでした。

画像8.9 f5.6
最短撮影距離、絞り開放で撮影。
長焦点特有のボケは非常に魅力ですが、恐らく誰がやってもピント合わせは手こずるかもしれません。

画像10 f5.6
玉ボケを作ってみました。口径食が少し出ますがズームレンズである以上この辺りは仕方ないと思います。
画面中央は非常に美しい玉ボケとなります。

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